浦和レッズ観戦記(02年ナビスコカップ決勝)

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02.011.04 ナビスコカップ決勝

対 鹿島アントラーズ
国立競技場 観衆;56064人
 

02年11月4日早朝6時半,初冬の朝の底冷えが国立競技場周辺を包み込んでいた.それにもかかわらず,熱い気持ちを抱いた浦和サポーターたちの並びの列は競技場から千駄ヶ谷まで続き,折り返して尚成長を続けている.
10月5日の決勝チケット発売日に即日完売.一体何人の人がこの熱い一日を何年間待ち続けていたのだろう?

代々木体育館前まで既に並びの列が続く

開門は11時.並びの列は国立競技場から始まり,代々木体育館を回って競技場近くでさらに折り返し再度千駄ヶ谷周辺まで伸びているようだ.「初のタイトル」その言葉の重みが全てを物語っていた.
ようやく競技場に入れたのが12時半.既にゴール裏は満員で,最上段の通路にようやく場所を確保できた.一安心.

浦和側は”旗の海”と化していた

試合開始1時間前,浦和サポーター席から続々とフラッグが上がり始める.サポーターたちの呼びかけでそれぞれが思い思いの旗を持ち込み,掲げる.スタジアムは”旗の海”と化した.そして,試合開始が待ちきれん!とばかりに「We are Reds」コール.スタジアムは徐々に戦闘モードへ突入していく.

 

午後2時,選手入場.そしてキックオフ.序盤は決勝という大舞台ということで硬さが感じられた.硬さも取れた頃からは一進一退の好ゲームが演じられていた.しかし終始決定的チャンスがつかめず時間だけが過ぎていく.後半10分の小笠原によるアンラッキーなゴールが決勝点となり,何度かチャンスを作ったがナビスコカップ準優勝を告げるホイッスルが鳴った.

試合終了後,呆然と立ち尽くす者・下を向いたまま固まっている者・言葉もなく表彰式をじっと見つめる者・目に涙を滲ませる者(私),最高の結果だけを求めてこの場に乗り込んだ全ての浦和サポーターにとっては受け入れられない現実である.
しかし試合後,あいさつに来た選手にブーイングをする人間はいなかった.前までのJリーグでの負けとは違う.福田を始め,必死に勝ちにこだわりつづけた選手達の闘志を今日は痛いほど感じた.ピッチの外へ姿を消そうとしている選手たちに向けられた「We are Reds!」,まだ2ndステージ・天皇杯もあるじゃないか!そんな意味を込めて叫びつづけた.

悔しい.しかし,「アンラッキーなゴールが決勝点の0-1のゲーム」という言葉以上に鹿島アントラーズとの力の差がまだまだあることを実感した試合でもあった.ただし,今日が終わりではない.今日が始まりなんだ!僕の気持ちは次のジェフ戦に向けることにする.

02年ヤマザキナビスコカップ決勝 0-1 Lose 準優勝